住宅外装の色彩計画

GW明けから、個人住宅の外装工事を施工しました。
箱根の芦ノ湖畔です。

自然景観が素晴らしい立地ですが、その反面で環境が非常に厳しいため、高機能性の仕様を選定しました。
見積と施工説明にすんなりとご納得いただき、その分を色彩計画の打ち合わせに時間を掛けました。

物件が国立公園内にあり、周辺の建物もおのずと統一されています。
地域の景観認識が非常に高く、計画の進めやすい条件が整っています。

お施主さまは現在の印象を大きく変更したくはないという希望で、今回はCGによるシミュレーションは制作せず外壁と木製、金属製部分の色彩と艶の調整程度にとどめました。

大きな非塗装面は瓦葺き屋根の橙色系、小面積ではアルミサッシのブロンズ系が既存のまま残ります。
従ってこれに統一感を持たせた色彩を選定しました。

施工事例やあらかじめ用意した推奨配色や様々な色票をを使い色の見え方について説明。

破風、戸袋、木製枠など順調に決定しましたが、最後まで外壁の彩度段階0.5の中でご意見が分かれました。
奥様は1.0を、ご主人は1.5を希望されました。

色相と明度の関係でいずれでも問題が全くないため、彩度0.5の違いは気になるものではありませんでしたが、私は1.0をお奨めしました。

最終的にご主人のご希望を優先し決定となりました。
箱根は快晴日が少ないので、反対に少し色みを出し明るくしたいというご意見でした。

その場所で1年の365日を過ごす方と、外から見たその土地柄のイメージで考える者とでは幾分差がある、ということを再認識しました。

完成後の写真を見ますと何の特色も無いように思いがちですが、その環境に身をおき雰囲気を感じとれば、これで良いのだと改めて納得します。

 

 

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