色彩講師の現状

色彩の活用されている産業分野は「ファッション」、「サイン・ビジュアル」、「工業製品」、「建設・都市計画」系と広範囲にわたります。
検定学習の内容もそれら全てが一応網羅されていますが、その全てに深く精通する知識と実務の能力を持つ人材を求めることは相当に困難なことです。
講師もいずれかの分野での色彩に携わっていた方が近い他分野の色彩知識も修得し、次第に広く専門性も高めていくケースが一般的でした。

ところが検定普及の影響として、行き場のない検定取得者が増加し、分野の専門性を求められない検定講師の道を職業として選んでいくケースが増えています。
このようなバックボーンとなる専門分野の経験を持たない検定講師は、まずテキストの要点とその周辺知識をしっかり覚え、繰り返し教壇に立つうちに生徒の捌き方にも次第に慣れ、一人前の検定講師に育ちます。
その間に自分の専門分野を学習により作り出していきます。

検定対策講師の第一義は受講者を検定に合格させることです。
検定向け講座はほとんどの場合延べ講習時間数が少なく、受講者からの突っ込んだ内容の質問をかわすのには好都合の様です。
「試験に出ない」「上位級の学習範囲」という理由も常套句です。

考えてみると、実践を積まずに殆ど机上の学習だけで教え手になれるのは色彩教育だけに限らず義務教育でも同様でしょうか。

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