色彩

環境色彩の問です

住宅と工場が混在する下図のような地域で、工場の外壁のベースカラーを考える上で、一般的に好感度を高めることにつながる色 は①~④のいずれでしょうか。
(試験はAFT3級テキストP131の図8が白黒印刷で図示)

aft3q

 

 

 

 

 

【画像をクリックして問題を考えてみてください】

 

いかがでしょうか。
普通に考えれば安易な問題です。
中学生にも考えてもらいました。

正解は③です。

昨今では各種の資格試験後に模範解答速報として学習機関によってはインターネット上で公開されます。
早いところでは試験日の晩にアップされています。

この問題は6月試験前に重点を指導した、グラフィックデザイナーを目指す知人に見せていただきました。

その知人から試験の数日後に連絡があり、3社の回答速報を見たがこの問題の模範回答が3つに割れている。
自分の回答と異なる学校のうちの一つの回答説明会に参加したが説明に納得できずに、正解はどれなのか?と尋ねられました。
私は迷うことなく ③ です。と答えました。
前述の学校では ④ を正解としており、知人はその説明を求めたそうですが、理由を聞いて愕然としました。

回答の理由とは「”問題文の”一般的に好感度を高める色”という文章から日本人に最も好まれる色のブルー系が正解です。」という説明を受けたそうです。
この説明では3級受験者でも納得は出来ないはずです。
もっとも納得しているようでは合格はありえません。

知人は、この問題も正解し見事合格しました。
このことは学習に、多少なりとも関わった私にとっても嬉しいことでした。
しかし、明らかに誤りである回答速報を出してしまう色彩の学校と、誤った環境色彩の解釈の説明を堂々と述べる講師。

なぜこのようなことが起こってしまうのか。
色彩学習の現場でこのようなことが・・あったらおかしいけど、あってもおかしくないな、と感じる体験をいくつもしてきました。

その体験に基づく問題点を少しづつ紹介していきたいと思います。

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